私は、普段オンラインで副業をしています。
それはネット上で、飼い主のお悩みに獣医学の観点からお答えする副業です。
現在1年続けて、おおよそ7000人の悩みに応えてきました。
今はそういうサービスを提供している会社の元でやっていますが、個人でやればよりストレスフリーでできるのでは?と考えたのがきっかけです。
起業して失敗しないかどうかは需要があるかどうか
- 起業したい分野をリサーチし学習する
- 経験を積み重ねスキルを磨く
- そのサービスが顧客に喜ばれるのか?を小さくテスト
- テストでOKならビジネス化する
- 実績を積み重ね信頼を得る
- 信頼をネットで拡散する
などのマーケティングができているかどうかが重要です。
私の場合は副業で3つ目までは確認できたので、自分でアプリとしてサービス配信することにしました。
アプリを作る上で必要なプログラミングの勉強まではしている時間がないので、外注で頼むことにしました。
使用したのは、
- ココナラ
- クラウドワークス
- ランサーズ
です。
3つに同じ案件を出して、応募者の中で
- 犬猫を飼っている
- まめな連絡が可能
- 主体性を持って改善点を相談できる
という点を重要視して、決めました。
ここからはフェーズが分かれるとのことでした。
- 概要設計
- 画面デザイン
- 実装
自分の頭の中に思い描いているものを形にするためにプログラマーそれを大衆化するためにデザイナーを契約しました。
まずは、思い描いている機能を伝えなければいけません。
そのために、パワーポイントなどで、
背景、目的、サービス内容をまとめました。
下手くそな下書きですが、参考になるアプリや、どのボタンを押すとどのようになるかの簡単な機能を書いたものをまとめて欲しいと言われたので、このような感じでまとめました。
何らかのサービスを提供するということは、今その顧客が困っているということです。
だからこそ今の問題点とそれを解決するための方法、目的を明記して、自分でも知識や情報、考えを整理しました。
いろいろ情報伝達が難しかったです。
アプリの右上や左下にこのようなものがありますよね
これをハンバーガーメニューというらいしいです。
これを決めるだけでも大変です。
ハンバーガーメニューとは、Webサイトのナビゲーションメニューに使われるデザイン手法のひとつです。
横線三本が並んだアイコンデザイン「≡」が、ハンバーガ―っぽく見えることからそのように呼ばれるようになりました。
右・左、全面か、サイドだけか?
印象としては、左側のほうが多いので、あえて右側にしたいという人もいます。
全面かサイドかですが、これもお好みなのですが、サイドの場合、アニメーションでニュルっとでて、ニュルッと引っ込みます。
基本的な画面は出したままなので、メイン画面での操作の連続性をもたせる意味ではサイドのほうが良いかと思います。
ユーザが間違って、ハンバーガを押したとき、画面が全部変わってしまうと、かなりパニックになります。
少しメイン画面がでていると、まあ、戻りやすいような気はします。
という点も考えないといけません。
他にも、
画面下部に機能を切り替える部分(タブバー)があります。
タブバーで、Home切り替えるということです。
このタブバーは、基本すべての画面で表示することになります。(一時的な情報表示やYes/Noを問うような画面を除く)
課金について
スマホでの課金方法は、主に以下の3通りとなります。
1)非消耗型商品
一度購入すると永久に使える機能:広告が出ないとか、特定の機能が使えるなど
2)消耗型商品
アプリ内で使えるコインなど、使うと消えるもの
3)サブスクライブ
一定期間は特定の機能が使える。
複数の方式を組み合わせると、その後の管理がかなり難しくなります。。
無料アプリで多いのは、消耗型商品となります。
例えば、アプリ内で使えるコインを販売します。
1相談あたり、Xコインが必要、あと、おひねりでコインを渡せる。
ユーザのコイン残高が1以上あるときは、広告は非表示
また、消耗型の場合、コインの残高や消費、機種変更時の引き継ぎなど、自前のサーバーで管理する必要がありますので、サーバー側の開発が必須となります。
ユーザーの意思で、ボーナスやおひねりを払いたい場合は、おひねりという、ユーザが支払額を決める手段がコインしかないためです。
質問料、広告なしなどは、予め価格を開発者側が決めてしまいます。
おひねりがないなら、コインではなく、消耗品と、非消耗品(広告停止)の組み合わせでも対応できます。
Apple審査対策
ログインの必要性と、審査対策に関して。
Appleは欧州で、独禁法とか個人情報保護関連でいろいろ叩かれていますので、アプリでの個人情報の扱いに関しても相当厳しいです。
必要性があればいいのですが、ログインしないとアプリが使えない仕組みだと、拒絶されます。
たとえば、出前アプリなどでも、当然、配達するには氏名や連絡先、住所は必須となるわけですが、アプリの起動時にこれらを求めて、登録しないとアプリが使えないような仕組みは拒絶されます。
彼らの意見としては、料理やお店を閲覧すること自体は、個人情報は一切不要であって、注文するときのみ、個人情報が必要となるわけで、その注文をすすめるときにのみ、個人情報を求めるべきである。
また、それをアプリ内にだけ保持しておくならいいのですが、サーバー側に記録するのであれば、そのアプリは個人情報を収集していることを明示しなければならないです。
なお、課金するためにログインが必要なわけではありません。
アプリが、Apple-IDを収集しなくても(iPhoneがログインされていれば)、課金はできます。
例えば、アプリだけでユニークなIDが必要であるだけなら、ニックネームなどを登録させ、登録したくない人は、適当に、ななしさん213など、ユニークな名前をシステム側でアサインするような形にすることも可能です。
つまりほとんどの場合には、ニックネームで十分となります。
入力情報の必要性
上記の個人情報の観点からユーザー登録も注意が必要です。
ユーザでユニークなニックネームを設定することで初期登録するのですが、それすらいやだというユーザのために、登録スキップ機能があり、
その場合、システムが適当なニックネームをアサインして、登録するような仕組みになっています。
いろいろな属性(性別とか生年月日など)も入力させますが、これもユーザが入力をしなくてもすすめるようになっており、
こういう個人情報の入力を強制させてはいけないようなやり方に沿っています。
SNSとの連携について
下手に、個人情報を扱うと、審査的にいろいろ面倒なことが発生しますし、また、万が一、漏洩とかすると大変めんどくさいことになります。
ですので、SNSアカウントとの紐付けも不要ならしないほうがよいです。
このように細かい点から、機能面までを打ち合わしをしました。
これだけでおおよそ半年かかりました。
アプリのデザインも重要
エンジニアなので、カラーリングやセンスは、やはりデザイナーさんに頼むと良い
https://icons8.com/icons/dusk
こういったフリーのアイコン集をできるだけ使うようにし、アイコンなどは、できるだけオープンな既存のものを使い、画面全体のレイアウトとか、雰囲気みたいなものを重視したほうが良いように気がします。
全ての画面のデザインを依頼するのではなく、主要な画面、数枚だけをお願いし、それ以外は、同じトーンで水平展開する。
アイコンを起きたいところが色々あると思うのですが、これを一つ一つ、作ってもらうと、ものすごく費用がかかります。なので、ここは、こういった公開されているような、素材から購入すると良いと思います。無料なものもいっぱいあります。
https://ferret-plus.com/9772
https://saruwakakun.com/design/tips/icon
アプリの開発者登録
アプリを個人で出すか法人で出すか。
個人でアプリを出す場合は個人名が表示されてしまいます。
Appleの開発者登録について
Apple Developer Programの法人登録は、これが結構時間と手間がかかります。
以下の記事が参考になります。
http://backapp.co.jp/blog/11729/
なお、公式サイトでの説明は以下です。
https://developer.apple.com/jp/programs/enroll/
ここで、法人登録に先立ち、DUNS番号というのを用意しておく必要があります。
全世界共通の法人マイナンバーみたいな番号なんですが、なければ以下のURLで作成してもらう必要があります。
その後、登録することになります。(すでにナンバーが勝手に割り振られている場合もあります)
http://www.tsr-net.co.jp/service/product/get_a_duns_number/search.html#anc001
ここでまず、「DUNS Numberを検索する」へ進み、もう一度、「DUNS Numberを検索する」を選択ください。
企業名などで検索をかけてみて、自社のものがヒットするかどうかお調べください。
基本的には自社のDUNS numberを探す場合で、すでに登録がある場合には、無料でDUNS番号を教えてもらうことができます。
ヒットしなければ、画面上部にある「DUNS Number申請」へお進みください。
必要な情報のウェブでの入力、各種オプションの選択、登記簿謄本をFAXで送信、手数料の送金等が必要となります。
また、法人用のApple-IDを登録する必要があります。
https://appleid.apple.com/#!&page=signin
ここで登録する際に注意があります。
Apple-IDは、2ファクター認証が、後半の法人登録の際に必要となります。
このとき、Apple-ID登録時に設定した、携帯電話番号に確認番号が送られ、それをApple-IDでログインしているAppleのデバイス(iPhone/iPadやMachintoshi)に入力する必要があります。
これらの処理がスムーズにできるよう、登録する電話番号をよくお考えになってください。(すぐに取れない番号だと2ファクター認証でつまずいてしまいます。)
また、Apple製デバイスはこの認証用に必要となりますのでご用意ください。
その後、Appleにて年間登録料11800円(99米ドル)を払いますが、これは毎年必要になります。(切れてしまうと、アプリの公開も止まってしまいます。)
DUNS番号が揃ってから、登録手続きが完了するまで1週間ぐらいかかりそうなので、こちらも早めに開始しないとiOSのアプリ設定および公開ができません。
また、登録審査中に、Appleから確認の電話がかかってくるようです。
もし、個人名義でアプリを公開されるのであれば、DUNS番号は不要です。
登録が完了しましたら、以下のURLをブラウザで開き、
https://developer.apple.com/
画面右上のAccountをクリックして、登録したメールアドレス、パスワード等でログインします。
他のユーザーを参入させるには、
次のページのPeopleのボタンを押して、次に表示されるInvite Peopleを押します。
次のページのInvite as Adminsの欄に、
メールアドレス
を入れてInviteボタンを押してください。
次に、画面左側のOverviewをクリックすると、ログイン直後の画面に戻ります。
そこで、App Store Connectを選択し、Go to App Store Connectを押します。
次に出る、「ユーザとアクセス」画面で、+ボタンを押して、
対象メールアドレスを
Adminとして追加してください。