獣医師の理想と現実|新人獣医師時代

皆さんは、「獣医師」にどんなイメージをお持ちでしょうか?

「いい人そう!」とか「頼りになる、立派な職業」みたいな、イメージがあるでしょうか?

それは動物病院で働く獣医師の、表向きに見える華やかな一面を見ているに過ぎません。実際には、光と闇が存在します。

実際10数年やっていると、周りの獣医師は現実を受け入れて、それなりの折り合いをつける事で、上手くやっています。

私の、新人獣医師の頃(10数年前)を思い出してみたいと思います。

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新人勤務獣医師の待遇

驚かれるかもしれませんが、人の医者のように「インターン」と呼ばれる制度が獣医にはないので、卒業後すぐに動物病院へ就職して勤務を開始します。

最近は、だいぶ待遇も改善されてきて、「週2休み」が標準になってきましたが、昔は「月6日休み」とか「週1.5日休み」がざらにありました。

また、勤務時間は概ね「8:30~19:30」とされている動物病院が多かったと思いますが、もちろん診察や入院の処置が終わらないと帰れないため、これよりも勤務時間は長くなる事が多いです。ひどい時は、日付をまたぐ事もありました。

そして、残業代が出る病院で勤務できていた人は、ラッキーだと思います。

「8:30~19:30」の勤務時間ですが、休憩3時間となっていて、実働8時間には表向きにはなっています。実際、動物病院に通われている方はご存知だと思いますが、ほとんどの病院で診察時間は午前と午後に別れており、お昼に休診の時間が存在します。

しかしその時間は、手術や検査などの時間に当てられているので、その動物病院の忙しさにもよるのですが、ご飯も食べれずそのまま午後の診察に入る事も珍しくありませんでした。

もっと大変な業界もあると思うのですが、これで手取りで20~25万くらいが相場だったと思います。しかも昔は、自分で国民年金と国民健康保険をここから支払っていました。今は割と、「社会保険完備」のところが多いですね。

なお、私立の獣医大学を卒業した人は、およそ2000万円入学から卒業までかかっているので、それの回収を考えると、先が遠く感じられます。

日本の獣医師制度として、動物病院で最初に働く時は、獣医師として勤務するというよりも、やはり「見習いとして働かせていただく」といった感じが強いので、どうしても給料や待遇面を前面に出して言いにいのはあります。

ただ、同期の獣医も大なり小なりそんな環境で働いているので、自分だけじゃないという感覚が支えになっていました。

動物病院からの転職組

獣医師というと動物病院で働くイメージが強いかもしれませんが、牛や豚を見る獣医師や公務員として勤務する獣医師もいます。

動物病院での勤務に耐えかねて、1~3年くらいで公務員として勤務する獣医になる人が増えてきます。やはり、「9~17時」の勤務時間と「残業代」が出るあたりは、この業界から見ると魅力的に感じられます。そして給料はほぼ同じか、公務員の方がやや上です。

隣の芝が、青く見えちゃいますよね!

ただ稀な人で、動物病院→公務員→動物病院という人もいました。本人曰く、「仕事が面白くなかった」そうです。

新人獣医で気をつける事

あと結構な率で、先輩動物看護士にイジメられます(笑)。先に述べたとおり、卒業してすぐの獣医師はまだ何もできない事が多く、実務上は動物看護士が上という事も珍しくありません。

1年目は、動物看護士さんと仲良くやる事を、心掛けるといいと思います。

新人獣医師時代のいい思い出

最初に勤務した動物病院の院長に、結構なペースでスナックに連れていってもらいました。もちろん、院長の全額奢りですが、それならその分のお金を給料に上乗せして欲しいなと、少なからず思ってはいました。

動物病院の院長になって成功すれば、毎晩スナックで豪遊できるんだという事を教えていただけた事は、獣医師として頑張る動機にはなりました。

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