獣医師の理想と現実|勤務獣医師時代

動物病院に就職した獣医さんは、どんな生活を送るのでしょうか?

人の医者の様に「インターン」と呼ばれる制度がないので、みんな1からスタートすることになります。

ただし、親が獣医の人や大学の研究室というところで「外科」や「内科」といった研究室に所属している人は、少しアドバンテージがあります。

しかし実際には、卒業後の頑張りによる所が大きいと思います。

ちなみに私は、「基礎系」と呼ばれる研究室でしたので、ほとんど0からのスタートでした。

動物病院での勤務医の頃(10数年前)を、思い出してみたいと思います。

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勤務医時代にやったこと

ありがたいことに、私の勤務先の動物病院では1年目から診察も手術もやらせてもらえました。診察は、混合ワクチンや狂犬病などの予防接種から初めました。手術は、去勢手術も避妊手術も1年目からやらせてもらえました。

聞くところによると、1年目猫の去勢手術、2年目犬の去勢手術、3年目猫の避妊手術、4年目犬の避妊手術という動物病院もあるそうです。

徐々に診察や手術ができるようになり、周りの看護師さんからも認められた頃に、ぶつかる壁もありました。

院長じゃないんですか問題

飼い主さんからみると、まだまだ私は頼り無い勤務医だったようです。

ある日診察室のドアを入って診察を始めようとすると、開口一番「今日は、院長じゃないんですか!?」と言われ、そのまま帰られた事がありました。

ここまで極端でなくとも、診察を何回かしていてよくならない時に、「院長に変わってください」と言われる事は数回ありました。

さらには、フィラリアの採血が1回でできなかった時に言われた事もあります。

やはり「院長ブランド」は、絶大な信頼があるようです。これは結構、勤務獣医師あるあるだと思います。

ただ飼い主さんからすると、同じ料金なら当然院長に診てもらった方が、安心感があるのは分かります。

実際には、よく分からない時には裏でこっそり院長に診てもらい、その指示に従いやってるので、全く勤務医の独断でやってるわけではない事が多いです。

少なくとも、私はそうしてました。

院長を超えた瞬間

そんなこんなで、院長という高い壁を超えられない時期が続きますが、ついにその壁が破壊される日がきます。

ある日、院長ではなく「XX先生でお願いします」と言われました。まだまだ、総合的な獣医師としての力は足りないものの、飼い主さんに寄り添う気持ちを大切にしたいと思ってやってきた事が、実を結んだ瞬間でした。

1年目と違い数年経つと、経験や自信がつく事で、徐々に私への指名が増えてきた事が大きな喜びとなりました。

動物病院の指名システム

動物病院では「順番が来た時に空いてる獣医が診察に行く」場合と、「完全指名制」の場合があると思います。

個人的な経験では、基本的に同じ症状であれば可能な限り同じ獣医が診るということが、暗黙の了解のようにあると思っています。そして混合ワクチンや狂犬病、フィラリアの採血などは空いてる獣医が診察するというパターンが多いと思います。

私見ですが、やはり指名制があったほうがお互いのためかなという気がします。飼い主さんに「この人に診て欲しくない」っと思うことがあるというのは分かりますし、仮にそのような気持ちで診察を受けていただくと、獣医師側にも伝わりますので、診察室が気まずい雰囲気になります。

どの獣医師が優秀かそうじゃないかという問題もありますが、単に気が合う合わないとという問題もあるかと思います。

それとやはり、「美男」「美女」はお得かもしれないですね(笑)。

ただ、「うちの子女の人じゃないとダメなのよね〜」と言われると、苦笑いしかありません。

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