はじめに

臨床獣医師が資産形成をする、お金持ちになるには?【現役小動物臨床獣医師が解説】

こんにちは。

この記事を目にしようと思っていただいてありがとうございます。

この記事では現役臨床獣医師が、自身の経済的自由を達成するために、試行錯誤したことが少しでも参考になる様に発信していきたいと思い、記載しています。

もともと、私が給料からだけの収入に不安を感じたのは、海外の獣医師を目指したときでした。

海外で勤務できるまでの間の収入を貯金以外で確保したい、キャッシュフローを得たい考えでした。

現在コロナ禍により、多くのリモートワークが可能になり、

また少子高齢化による社会保障の財務状況により副業が勧められている状況です。

そしてFIREやアーリーリタイア、セミリタイア、フリーランスという言葉も多く目にするようになってきました。

本屋やブログ、Youtubeでも投資や期待させる不労所得、不安をかき立てる怪しいセミナーなど数多くの動画が乱立しています。

これは多くの従業員、つまり会社から給料をもらって生活している人や自営業、フリーランスの人が場所にとらわれず、会社にとらわれず、自分の収入、もしくは不労所得で生活したいという表れです。

常に需要が供給を満たすために動きます。

いやいや、我慢しながら、早期リタイアを夢見て資産形成をしていると思います。

多くの方が、生活のために働いている一方、あくまで臨床獣医師は少し違う環境にいるのではないかと思います。

私は、現役臨床獣医師ですが、多くの獣医師は自ら望んで、この職についていると思います。

動物病院に勤務している獣医師にはわかると思いますが、6年間の勉強をしたにもかかわらず、

  • 勤務内容はきついのに給料は低い
  • お昼時間もなく、夜も遅く長時間勤務
  • 休みの日も勉強
  • 人間関係が悪いところも多い
  • 開業しないと好きなことをさせてもらえない
  • 飼い主から責められる

で毎日を過ごすだけで一杯一杯の方も多いのではないでしょうか?

そして、いずれ何のために獣医師になったのか、どういう獣医師になりたかったのかを忘れてただ忙しい日々をこなすだけの獣医師になってしまうことを、私は怖くなりました。

それでもなぜ獣医師をやっているか?

それは楽しいからです。

  • 自分の成長を感じることができる
  • 飼い主とペット両方を救うことができる
  • 飼い主様に費用を払っていただいて自分の勉強ができる=治療
  • やっぱり犬や猫が好き

こういうやる気で、好きだから自分の時間を惜しみなく注ぎ込めるのではないでしょうか?

こんな仕事につけたことに非常に喜びを感じますし、幸せだなと思います。

ですが、このまま老いていくとわずかな貯金しか残りません。

しっかり勉強して、勤務内容に見合わない給料をもらって、これではあまりに先が不安です。

嫌になる時もありますが、臨床獣医師は仕事内容は好きなはずです。

好きなことで生きていくことは非常に幸せですが、それとは別にお金のことも考えなければいけません。

臨床獣医師は勤務医では非常に給料が少なく、新卒でも24万円前後、その後も年収600万円が平均です。

開業して、軌道に乗ると年収1000万円も可能ですが、軌道に乗らなかったり、病院がその後潰れたり、従業員の給料など、負債になる可能性もあります。

また、今後急激に少子高齢化が進む日本では、ペットの数も少なくなります。

そうなると、今多すぎる動物病院は淘汰されることにもなりますし、開業のリスクも上がります。

そして、ペットの数が少なくなるので、市場全体で見ても、獣医業界に入るペット産業のお金は少なくなります。

そのような時代がすぐそこまできている中で、好きなこと=臨床獣医師をしながら、

かつ老後のお金=資産を形成していくことを、仕事とは分けて考えなければいけません。

もちろんお金が全てではありません。

しかし、お金に困らないようにするために、お金のことをしっかり考えなければいけません。

自分の収入が、病院からの給料所得だけは何とも不安です。

好きな仕事を続けるために、資産形成が重要です。

給料だけに頼らない収入の柱を形成する必要があります。

まなぶくん
まなぶくん
そんなこと言われても、普段の仕事も忙しいし、休日の時間を副業じゃなくて、勉強に使いたい。。。

と思う方は多いと思います。

獣医師は、医者レベルに忙しいのにもかかわらず、給料は圧倒的に低いです。

その反面飼い主さからは、最新の設備や高度な医療、技術を求められます。

しかし、高額だと飼い主は、おそらく治療をペットに受けさせないでしょう。

治療して欲しい、高度な医療を受けたい、でもペットにそこまでお金をかけたくない。

このようなは飼い主の姿勢に、憤りを感じている獣医師もいるのではないでしょうか?

あくまで、獣医療は、飼い主が求める医療サービスを提供するサービス業です。

獣医師は絶対に病気を治さないといけないということはありません。

ここで追い詰められて、毎年多くの獣医師が飼い主に責められて辞めて行っています。

飼い主様は、自分で、自分の環境を悪くしています。

いい獣医師ほど、耐えられなくて辞めていってしまいます。

飼い主が求める治療、例えば治療しないというのも立派な治療方針です。

そこを認めてある程度割り切って考えることです。

疲れますよね?普段の仕事だけで。

 

だからこそ資産形成を考える場合は、精神を使わず、時間も使わずに行える方法を選択しましょう。

一般的に、資産形成をする流れは、

  • 支出を減らす
  • 給料を増やす
  • 事業所得を得る
  • 株や不動産に投資

が王道ですね。

しかし、獣医師の場合は

部長など昇進がなく、個人病院がほとんどで、院長が稼ぐために立てた病院のため勤務医では給料を増やすことが難しいです。

また事業所得(メルカリ、せどり、クラウドワークスなど)も時間を取られます。

そして、経済的自由を達成するには目標が必要です。

経済的自由を達成するにあたり、私はまず

どういう人生を送りたいのか?

そのためにはいくら欲しいのか?

自分が一番大事にするのは何なのか?

を明確にしました。

これは個人で考えが違います。

つまり多くの人は上記のように会社を辞めて、仕事をせずに収入を得ることをゴールにしていると思います。

それ以外に、億り人になりたいとか、マンションを持ちたいとか、それぞれの目標はあります。

しかし、獣医師は仕事が少なくとも楽しいと感じているはずです。

なので仕事を辞める選択肢はあり得ません。

私が考えたのは、

  • 給料が低くても、好きな仕事内容は続けたい(私の場合は整形外科、神経外科)
  • 上記を達成するために、不労所得が必要
  • 不労所得の不動産やFXなどは時間を多く取られるので、時間がかからない資産
  • 生活の質を落とさずに、支出を削って、時間を買う(時間が一番の資産!)
  • 給料だけだと、資産に変えることが困難なので、余った時間で事業所得を得る
  • 事業所得も獣医師免許を使ったもの(Ubereatsなどは行わない)
  • 事業所得と給与所得で得たお金を、お金を生み出す資産に変更
  • キャッシュフローを生み出す資産と、高齢になってからの資産で運用

以上です。

つまり、

資産形成の私の流れ
  1. 給料と事業所得でキャッシュを獲得
  2. 支出を極限に減らし、自分にとって大事なものだけに投資、時間を買う
  3. NISAと積み立てNISA、idecoをフル活用して老後資産を蓄える
  4. 余剰資金を配当金が出る株式、投資信託、ETFに投資して配当金を再投資
  5. 自分で獣医師向け、飼い主向けに事業を起こす
  6. ①に戻る、これを繰り返していく

これを原則として、資産運用していく予定です!

絶対はないですが、この方法で行えば、なるべくリスクを減らした状態で資産運用が獣医師にもできるはずです。

それぞれの項目に分けて、他の記事で解説していきます。

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