事業所得

獣医師が個人で合同会社を設立するまで〜その1〜

資産形成をする上で、節約の他に重要なのは、収入を増やすことです。

収入を増やすには、

  • 給料所得をアップ:給料を上げる
  • 事業所得を得る:副業や起業

の2つですよね。

しかし、給料を上げてもらうのは、すぐにはできません。

さらに、院長に給料をあげて欲しいとは言いづらいですよね。

それでも、収入をアップするのであれば、事業所得を得るしかありません。

そう。副業です。

今のお金持ちを見てください。

ほとんどの方が自分の事業を拡大して、そこで得た収入を元手に、投資を行なっています。

獣医師であれば、動物病院開業も立派な事業所得、つまり事業です。

しかし、副業で、開業はできません。

ごく稀に、株や投資で一気にお金持ちになった人はいますが、そういうことは非常に稀であり、再現性はありません。

さらにそういう人達は、ギャンブルでお金を得ているので、一時のキャッシュフローです。

継続して安定したストック型のお金を得るには、自分の事業が必要です。

  • 直接飼い主の悩みに応えるプラットフォームを作る
  • ペットフードのアドバイスをする

など、獣医師という免許を持っている優位性を使った事業は、個人でいくらでも収益化できます。

自分の事業を売る上で重要になってくるのが自分の会社を持つことです。

そこで、本記事では、個人が会社を立ち上げる方法について、実際に私が行った方法を解説してきます。

会社の設立をご検討されている方の参考になれば嬉しいです。

獣医師が個人で合同会社を設立するまで

会社を設立する3つのパターン

税理士事務所に依頼して無料で会社を設立

税理士事務所に依頼して会社を設立するのは簡単ですが、

会社設立を依頼した税理士事務所と契約しなければならないという縛りが発生します。

司法書士に依頼して有料で会社を設立

司法書士に依頼して会社を設立することができますが、司法書士に支払う報酬が高いです。

会社設立書類を自分で申請して会社を設立(セルフ登記)

会社設立書類を自分で申請すると司法書士に支払う報酬が不要になるので安くできますが、とても手間がかかります。

このサイトに来た方は、多くが個人で事業を立ち上げる、会社を立ち上げようと思っているはずです。

そうなれば、一番気になるのはコストですよね。

できることは自分でする。そしてその情報はネットにたくさんあります。

初めは手間はwかかりますが、。自分でやることで必ず、ためになります。

労を惜しまず、自分でやってみましょう。

最近は、指定された欄に、入力するだけで自動的に書類を作ってくれるサービスもあります。

私は、下記のfreeeという会社で行いました。

freee

獣医師個人で会社を設立、立ち上げるにはfreeeで簡単に!〜その2〜以前の記事で、私が行った会社設立の流れをまとめました。 https://vet-blog.com/goudou1/ ここから...

会社設立の書類作成

私は、

  • 会社立ち上げに時間もお金もかけたくなかった
  • 会社設立書類を独力で作成する事に少し不安があった

ので、

法務局に行くよりかは、オンラインで書類作成が簡単にできる無料のホームページから会社設立書類を作成しました。

「freee」という名前のサイトです。

自分で必要な項目を入力すれば会社の設立に必要な書類が作成されるシステムです。

入力に不備があれば、会社からご連絡いただけるので安心です。

システムの利用と同時に印鑑購入を勧められますが、購入は必要ありません。

個人の1cm✖️1cmの印鑑があれば登録可能なので、買う必要はありません。

株式会社と合同会社の違い

会社を設立するには、まず会社の形態を選ぶ必要があります。

会社の形態は全部で4つから選べますが、主に株式会社と合同会社の2つに分かれます。

株式会社の特徴

設立にかかる費用が高いが、信用も高い。

株式会社のトップは「代表取締役」で格好いい。

株式で資本金を集めることが可能。

上場することが可能

合同会社の特徴

設立にかかる費用が株式会社より14万円安いが、知名度が低い。

私の会社では自己資本金、上場する予定なし、他社との取引も予定していないため、合同会社を選びました。

合同会社の定款作成

  • 商号(会社の名前)
  • 目的(会社の事業内容)
  • 本店所在地(会社の住所)
  • 資本金(会社設立時に会社に持たせるお金)
  • 業務執行社員(会社役員になる人)
  • 代表社員(社長になる人)
  • 事業年度(決算月)

以上の事項を決めて電子定款に記載します。

定款は会社の憲法のようなものです。

私が特に気を付けたことは次の3点です。

  • 会社の事業内容
  • 資本金
  • 決算月

会社の事業内容

事業内容についてですが、定款に書かれていない事業をしたら違反になりますので、定款の変更する必要があります。

定款の変更はお金がかかります。

また、定款に本業以外の事業内容を記載したことが原因で銀行に融資を断られた場合に定款の変更するケースも考えられます。

通常、個人で立ち上げる会社は銀行に融資してもらう予定がありませんので、将来予定している事業内容はすべて定款に記載しました。

資本金

資本金についてですが、資本金1000万円以下にすると会社設立2期までは消費税が免除される特典が受けられます。

私の会社は資本金を1万円にしました。

個人で立ち上げる場合は、いくらでも構わないと思います。

決算月

決算月は翌年の設立月の前月までとするのが消費税が免除される特典が長く適用されるので有利です。

私の会社は7月設立ですので、決算月を6月とするのが最も長く消費税免除の特典を適用できます。

出資金の振り込み

定款作成後は、自分の銀行口座に出資金を振り込んで、通帳に記帳します。

(定款作成日以前の出資金の振込は無効)

出資金を振り込んだ銀行口座はゆうちょ銀行( 郵便局 )でしたので、同時に収入印紙6万円(合同会社の登録免許税)を購入しましょう。

出資金の振込を記帳した通帳はコピーして、コピーした紙は会社設立書類にまとめます。

会社設立書類の発送

会社設立日は会社設立書類が法務局に到着した日になります。(法務局の休日を除く)

私は7月17日に会社設立書類を郵便局から法務局に発送しましたので、私の会社の会社設立日は7月19日になります。

送料は481円(税込)でした。

ここまで終われば、まずひと段落して、法務局の登記完了を待つ状態です。